​専門家依頼の前に総合コンサルティングを

弁護士に管理組合がかき回されてたいへんなことになっている! と急に訪ねてきた方がいます。 一体何事だ~ですよね。 登場人物が多く、話があちこち飛んで、なかなか事情が理解できませんでしたが、 整理していくと…。 これまで、管理会社に任せっきり(とその人は言います)だったために 修繕積立金が不足することがわかって… 相談者を含め、改革派の理事達が専門家に相談して、 管理会社のリプレイスを行ったところ、 住民からやり方が早急でおかしい、前の方がよかったといろいろ不満が出て、 個人攻撃が始まってしまったというのです。 その攻撃をやめさせようと弁護士に依頼したのですが、 弁護士は何もしてくれないばかりか、改革反対派についてしまった (その人曰く…) という話のようです。 それで、別の弁護士に依頼したのですが、その弁護士も何もしてくれないどころか、 前の弁護士とつながっている(とその人は言います)と分かったので 切りたいが、総会で決議してしまったので切るに切れない… 弁護士以外にも、理事会や修繕委員は、 それぞれ味方の専門家(建築士やNPO)を連れてきては、 途中で切るというようなことを繰り返して収拾がつかない… というものです。 話の中に、どれだけ専門家やNPOの名前が出てきたことか…です。 なんか、管理費削減した分は、専門家へ支払う費用で消えてしまうような…。 問題の発端は、急速なリプレイスだったと思いますが、 このマンションの場合、あまりにも、安易に「専門家」を ひっぱってきたことが問題を複雑にしたと思います。 実は、このパターンってけっこうあるので、ちょっと分析してみたいと思います。 急に誰かが管理に目覚める  → 管理会社のいいなりで管理費とられ過ぎていたと「専門家」に相談  → 管理費が削減できるんだからいいことに決まっていると    急いで管理会社をリプレイス。   (もちろん総会決議は経ているが、何がどう変わるのか居住者はほとんど分かっていない)  → スタッフや管理の仕方が変わることで、居住者から不満が出る。    無関心だった居住者の中から、総会で「もの言う人」が出て、    改革を進めた理事への非難や攻撃が始まる。  → 管理委託費削減で、予算に余裕が出たこともあって、    非難をかわすためにも、「専門家」を頼む  → が、中で人間関係が揉めているため、あるグループが作ったものは    否定され、また新たに対抗できる「専門家」を頼む

はっきり言って、「専門家」の選び方と、依頼の仕方が間違っているんです。 「専門家」はその名の通り「専門的」知識を提供する人であって、 何でも問題解決できるスーパーマンではないのです。 しかも、人によって、その中でもさらに強い分野、弱い分野があります。 もちろん、レベルも人間性も違います。 何を依頼したいかを明確にして、それに合った人を選ばなければなりません。 ここは、すごく重要です。 しかし、揉めている管理組合は、とにかく「自分の味方がほしい」とう視点で 何を依頼するのかも不明確のまま、安易に知り合いに頼んだり、権威頼みになります。 で、うまくいかないと、すぐこんなはずじゃなかったとなります。 ここまでごちゃごちゃする前に全体を整理して、どこに、どんな専門家が必要か、必要でないか、 合意形成をどう進めればいいかのアドバイスを受けてほしかったな~ と思います。 が、ここまで行かないと気が付かないんだろうな~とも。 人は自分のすることは「正しい」と思っていますから。 ついでに、 相談者だけでなく他の登場人物が、もう少し困らないと、 誰がサポートに入っても難しいだろうな~と思います。 皆、疑心暗鬼の塊になっていますから。 改革をしたいと思ったら、いきなり専門家でなくて まず、総合的なコンサルティングをうけてほしいな~ という思いで社名を「マンション総合コンサルティング」にしています(笑)

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#廣田信子のコラム

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