理事長はちゃんと選ぼう

ほとんどの理事は、とにかく順番だからと、

総会で理事に選ばれたものの

何をするのかわからないまま理事になります。

理事会の案内があったら、とにかくその日時に集会室にいくわけですが、

そこで、さあ理事長を選任しましょうといっても、1年任期の新任理事ばかりでは誰がどういう人かということもわからない訳です。

なんて緊張感があってデンジャラスな場面でしょう(笑)

皆さん、どうやって理事長を選んでいるんでしょうか。

理事長というのは、マンションの基本ルールを定めた区分所有法のいう「管理者」である

と管理規約に規定されています。

ちょっと難しい話になってしまいますが、ざっくりいうと、理事長は管理組合の総責任者で、

総会で選任するというのが原則です。

ただし、規約で別の定めができるので、管理規約では、まず複数の理事を総会で選任して、

後で、その理事の中から理事長を決めるというのが一般的です。

だから、一般の組合員の方は、誰が、総責任者になるかには関与できず、

理事の方々に任せているのです。

何でも総会で決めるという管理組合で、総責任者である理事長を決めないで任せるって、

私はものすごく不思議な制度だな…といつも思います。

だから、理事会で理事長を選ぶ場面は、「緊張感があってデンジャラスな場面」と私には思えるのです。

自分がやると手を上げる人がいたら、即決まり、

一般には、年齢や印象で一番「長」らしい人にお願いして引き受けてもらう、

だれもやりたがらないと、最後くじ引きで決めるという話も。

理事長の資格要件みたいなものもなく、お互いをきちんと知り合うこともなく、

こんな偶発的な経過で多くの管理組合の総責任者は決まっているのです。

で、当然、自分たちが選んだ理事長が、どうもふさわしくないと問題になるケースも発生します。

理事会で理事長解任動議が出され、理事長が解任されたり、

理事長がやめないからと、1/5の組合員の連名組合員が総会を招集して、

理事長解任を総会に諮るなんて相談もよく聞きます。

管理組合というコミュニティの中の組織でこんなことになるのは、とても残念なことです。

理事長を辞めさせたいという理事さんに、理事長に選んだ理由は…と聞くと、

本人がやるというので…あんな人とは思わなかった等の答えが返ってきます。

そうなんです。総責任者を安易に選び過ぎなんです。で、しかも選びっぱなしで何の指針もない。

まず、理事長はどういう指針に基づいて理事長を務めるかを明確にし、それに納得した上で、

理事がお互いを知り合い、お互いの得意なことや考え方を知り、それから、理事長を選ぶということをぜひやっていただきたいと思います。

「第1回理事会のためのワークショップ」を私はやっていますが、

きちんとファシリテートすると、初めて顔を合わせるメンバーでもワークショップの中でお互いを知り合い、自然に、このメンバーの中での自分の役割を知り、理事長も決まっていきます。

その過程が絶対に必要だと思います。

で、理事は、どうやって自分たちの選んだ理事長を支えるかも考えて発表してもらっています。

理事長という役割は、管理組合にとって重要な役割です。

どんな権限や義務があるということ以前に、リーダーとして信頼され、

理事会という組織を動かしていくという役割があります。

そんなことを言っても、輪番制でなるんだから、人材がいるとは限らないじゃない?

という声が聞こえてきそうですが…

その期、そのメンバーの中でべストな人選をするということが大事なのです。

リーダータイプがいない期は、みんなでより情報交換して合議制で進めようという方針が立ちます。

理事長解任というような事態にならないためにも理事長選びに、もう少しエネルギーを使ってみませんか?

しつこいですが、理事長は管理組合の総責任者であり、リーダーなんですから。

理事長はちゃんと選ぼう.jpg

#廣田信子のコラム

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