ブログが本になりました!
いつもお読み頂きありがとうございます。 実は、このブログが本になり、今日から発売開始です。 2020年マンション大崩壊から逃れる50の方法!/宝島社 ¥1,404 不思議なもんで、書いた自分が見ても、 本になると、別物のような気がします。 お読み頂けるとうれしいです。 「はじめに」に書いた文章を転記したいと思います。 ……………………………………………… はじめに 「住居学」が出発点である私にとって、 「マンション」は単なる不動産物件ではなく、 人が暮らす「住まい」であり、 人が安全に豊かに暮らすための重要な「社会資本」だと思っています。 ですから、 安心して子供を育てられ、 終の棲家になることができる「住まい」としての環境こそが重要な価値で、 それは経済効率だけでは計れないものなのです。 しかし、我が国では、 社会資本である住宅の整備という長期的な展望がないまま、 経済成長や景気対策、企業の都合が優先され、 「住む人」の将来は軽視されて、 マンションは造り続けられてきました。 マンションは、区分所有と言う形態とその売られ方故ゆえに 「危ない」「崩壊する」というようなことは 30年前から言われ続けてきました。 しかし、 人が集まって暮らすマンションは、 都市における重要な居住形態となり、 実は、人材、英知の宝庫でもあるのです それらが集まり、 お互いが力を合わせて自分たちの住環境を守ろうと思ったとき 大きくブレークスルーする可能性を秘めているのです それを、私はたくさんの管理組合運営の現場の方々 見せて頂きました。 一方、 人によって価値観が違う中で、 合意形成がなければ前に進めないのがマンションの特徴でもあります。 それをマンションの問題点として捉えがちですが、 視点を変えればそれは決してマイナスなことではないのです。 みんなが、自分のエゴを少し押さえて、自分以外の人に心を寄せ、 様々な思いも切り捨てることなく包みこむことで、 みんなの豊かさを実現するという貴重な体験を積む場でもあるのです。 私は、建築のハード、管理組合運営のソフト、もう少し広く街づくりの視点、 コミュニティでのコミュニケーション等様々な視点で 「マンション」と関わってきましたが、 「マンション」の「住まい」としての価値を決めるのは 結局「人」であると改めて思います。 本書は、 その思いをできるだけ多くの方に伝えたくて書き続けてきた 「廣田信子のブログ」の記事の中から、セレクトしたものです。 (株)宝島社の木林大作編集長から、 ブログを本にしないかというお話を頂いて、 具体的な企画が動き出してから、2か月で本になりました。 ちょうど、ブログやメルマガの読者も増え、 活字で読みたいという要望を頂いていました。 私自身もネットが苦手な高齢の管理組合役員さんに 本で読んで頂きたいと思いながら、 あまりにブログの記事が膨大になり、 どんどん社会情勢が変化していく中で、 どの時点で、どの記事をセレクトしていいのか 企画をまとめ切れないでいました。 今回、ご自身もマンションの役員経験がある小林編集長が 私のブログを丹念に読んで趣旨を理解して下さった上で、 読者の立場で、記事をセレクトしてくださったことで 本にすることができました。 ありがとうございました。 ブログは、日々、何かきっかけとなる出来事に対し、 その時々の生な気持ちで書いています。 今回、その時でないと書けないブログのよさをできるだけ活かすように、 書いた時期から情報が変わっているものに 最小限手を入れるだけにしました 記事のきっかけになるすばらしいお話、 課題を知るきっかけの相談等を寄せて下さった縁ある皆さまに 心よりお礼申し上げます。 ブログゆえの内容の濃淡、多少の辛口はどうぞお許しください。 本に書き切れていない部分は、 ブログでお読み頂けるとうれしいです。 マンションの空室がこれだけ増加している中、 マンションの住環境を守っていくことは決して簡単ではありません。 しかし、何度でも言いますが、 マンションには潜在的な力があります。 そしてピンチこそが目覚めるチャンスなのです。 今、理想の管理組合運営に見えるマンションも 最初からそうだったわけではないのです。 自分たちのマンションの住環境を自分たちで守ろうと思ったときから すべては始めるのです。 本書が、 集まって暮らすマンションっていいじゃない、 自分も役員になったらちょっとがんばってみよう、 今度総会に出席して思い切って意見を言ってみようかな……と それぞれが、マンションの一員としての自覚を持っていただく きっかけになればこんなうれしいことはありません。 その一人一人の一歩が、 マンションの本当の価値の創造につながるのです。 平成28年5月6日 廣田信子 ……………………………………………… 我ながら、熱いですよね(笑) 変らぬ思いなので、お許しください。 この熱さにつき合って、 本にしたいと言ってくれた宝島社の小林編集長に感謝です! 普段あまり関心がない普通のマンション住民の方に 手に取って頂きたいというのが願いです。 できるだけ長く書店で多くの方の目に触れるよう できれば、書店で購入していただけるとうれしいです。 いつもお読み頂いている 意識の高い皆様のお力添えを頂き、 マンションの一員としての自覚を持つ方を 一人でも増やすことができれば…と願っています。 いつもありがとうございます。
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